2005年 タイムトンネル(2005.9/12)
TT参戦記
初富士、ということもあってコースも未体験セッティングも未知数、という条件でしたが、それは他の人たちも一緒。ピットの設営作業をすませ、簡単な朝食を摂ると、もういい時間です。そんな中ちょっとどきどきの朝のプラクティスが始まりました。スロープを下る感じのピットレーンからコースイン、いきなりのコーナーは切り返しの急勾配。4速クロスが入ってる私のマシンですが、「ここはまず3、4速で登るのは無理だな〜」と思いながら坂を上り切るとS字の切り返し、逆バンクで左コーナー「おーここはけっこう面白いかも」でちょっとだけの直線を走って最終コーナー「いまいち入り方がわからんなあ〜」と思いながら立ち上がりホームストレートへ。とりあえず1周です。
筑波よりだいぶローに振ったギア比も意外とマッチングしている感じで、このツイスティなコースなら走り方次第では8速のCR110に意外と互角に戦えるかもと思いつつさらに周回を重ねておりましたが3周目の坂を上り切ったあたりでいきなりのスローダウン、辛うじてピットに戻ってシリンダーを開けてみると、ピストンリングが折れてピストンとシリンダーに食い込んでました。がっくしです。
ピストンもキットのポーラスメッキシリンダーもきれいなもんで、かなり良い感じに回ってくれてたので、これはかなり落ち込みます。「まだ行けるかいな?」と思いながら使ってたリングですがレースディスタンス60kmはやっぱり持たなかったか....。5月のもてぎで走り過ぎた分やっぱり交換しとくべきでした。高いもんじゃないんだから換えとけば良かったとこんなところで反省してると、同じGB1で参戦している岡本さんが電気系のトラブルで出走できないということで、シリンダーを快く貸し出して下さいました。お借りしたシリンダーをさっそく取り付けて、プラクティス最終時間になんとか間に合わせてコースイン、試乗できたことでとりあえずぶっつけ本番にはならなくてすみそうとほっとひと息。
さて気がつけば、ナショナルスクーターラリー参加者の方々によるVESPA&LAMBRETTAを中心としたサーキットランがはじまるところです。けっこう知り合いの人たちも走るということで、出走前にしばし歓談しましたが、いざ走り出すとけっこうな台数(60台近く)とスピードということもあってなかなかどうして、間近で走り抜けるスクーターはかなりの迫力です。そんな風景を見ながら、このコースで自分もTV200走らせてみたい!なんて考えていました。
そしておなじみのバグパイプが奏でられ、いよいよレース!!という心地よい緊張感が高まってきます。私の出場するウルトラライトウェイトクラス1は、排気量50ccまでの1964年まで作られたオートバイで競うクラスですが、ホンダの市販レーサー憧れのCR110と、我らが市販車ベースのキット組み込みレーサーブリヂストンGB1をはじめとして、ヤマハYF1、トーハツランペットといった2スト勢が主な出走車両になっています。
去年のリザルトが6位だった私は、今年のスターティンググリッドは2列目の4番グリッド。古式ゆかしい押しがけスタート、日章旗の振り下ろしがスタートの合図です。